
私たちはときどき、ふと考えます。「わたしの使命って、何だろう?」と。
でもこの使命という言葉には、どこか宗教的で、スピリチュアルな響きがありますよね。
「与えられた役割」「神さまの指令」みたいなものを想像してしまう人も多いかもしれません。
けれど、ここではこう定義しています。
使命とは、自己実現のこと。
自分が本来の自分として生きること。
そして、そのための選択をし続けること。
「使命」とは、誰かから与えられるものではない
使命とは、どこか遠くにある答えではありません。あなたが今日感じたこと、考えたこと、「これをしてみたい」と心が動いた瞬間の中に、すでにその種はあります。
だから、使命は探すのではなく、気づいて育てるもの。
そのために必要なのは、思考と感情を観察する力です。
思考と感情の観察から始まる
使命を見つける最初のステップは、自分の思考と感情を観察すること。
なぜそう考えたのか。どんなときに心が動いたのか。何をしているときに心が静かに満たされるのか。
こうした観察が、自分の中にある本当の方向を少しずつ照らしてくれます。
外の刺激を減らすという勇気
なぜテレビ/SNS/ニュースはまずいのか
- 比較と評価の連続
SNSは「他人の成果のハイライト」を連続再生する装置。
見るたびに無意識の比較が起き、「自分の基準」より「他人の基準」が勝手に上書きされる。 - アルゴリズムによる感情の増幅
怒り・不安・驚きなど強い感情を引き出す投稿ほど拡散されやすい設計。
結果、心が常にざわつき、内側の微細なサイン(しっくり)が聞こえにくくなる。 - 断片情報による思考の分断
短い動画・見出し・通知が、集中のたびに思考を遮る。
深い思考(熟考・内省)には連続時間が必要だが、細切れ化でそれが失われる。 - 報酬ループ(依存化)
更新→少量の快のくり返し(スロットマシン型の可変報酬)。
「暇さえあれば開く」が習慣化し、意図せず時間も注意も奪われる。 - ネガティビティと世界像の歪み
ニュースは重大・例外・危機が選ばれやすい。
「世界は危険」「自分は遅れている」という歪んだ前提が、挑戦や自己信頼を削る。 - 他者の価値観の受動インストール
広告・流行・ランキングは、「何を望むべきか」を外部が提案してくる。
内側のこれがしたいより先に、欲望のテンプレが入ってくる。
なぜ情報断ちが効くのか
- 注意力の回復(集中の持続)
通知が減ると、思考が深層まで潜れる。
連続した30〜90分の集中が戻り、創作・設計・内省の質が跳ね上がる。 - 感情のノイズ低下
外部からの怒り・不安の借り物感情が減る。
残るのは自分の感情。何に胸が温かくなるか、何に違和感があるかが鮮明になる。 - 内的基準の再構築
他人の尺度が薄まり、「私はこうしたい」の声量が上がる。
基準が内側に戻ると、選択に迷いが減り決断が速くなる。 - 自己信頼(自信)の生成
自分で決めて、自分のために動く回数が増える=小さな成功体験の累積。
自分で選べる自分への信頼感が静かに積み上がる。 - 創造性の回復
退屈は創造性の母。空白時間に脳のデフォルトモードが働き、連想・洞察が生まれる。
借り物のアイデアではなく、自分の発想が出てくる。 - 時間の可視化
無意識に失っていた1日30〜120分が丸ごと戻る。
学び・制作・休息の自分に投資する時間へ振替できる。
数ヶ月でも、数年でもいい。最初は退屈で不安かもしれません。けれど、その静けさの中で、
あなたはようやく「自分の本当の声」を聴くことができる。
それは他人と比べた「こうしたい」ではなく、あなたの奥深くから湧き上がる「これがしたい」。
その瞬間こそ、使命とつながっている瞬間です。
才能と努力、そして使命
才能とは、生まれ持った素材。
努力は、その素材を磨く道具。使命は、それをどの方向に使うかを決める羅針盤。
この三つがそろったとき、人は最も強く、しなやかに生きられます。
才能だけでも、努力だけでも足りない。どこへ向かうのかという使命があってこそ、
それらが意味を持つのです。
自分の使命を生きるということ
自分のために、自分が行動する。人と比べず、自分の中の声を信じて進む。
それは、自己中心ではなく「自己信頼」。自分の人生に責任を持ち、
自分の足で歩くという自由の形です。
タロットに尋ねてみよう
「わたしの使命は、どんな形をしているんだろう」
「今の自分は、その方向に向かっているのかな」
もしそう感じたら、カードにそっと尋ねてみてください。
タロットはあなたの内側にある声を静かに映し出してくれるはずです。
あなたの使命
リラックスして下のカードから1枚引いてください


