
私たちはときどき、目標はあるのに、どう進めばいいかわからないという状態に立たされる。
努力を惜しんでいるわけではない。ただ、どの方向へ力を注げばいいのか、感覚がつかめないのだ。
この迷いは、必ずしも間違いの兆候ではない。むしろ、「自分の望みと、設定した目標がずれているかもしれない」という内側からの静かな警告であることが多い。
進めないのは、止まるべき時でもある
私たちはしばしば、動けない自分を責めてしまう。しかし、動けないことには必ず理由がある。
もし本当に魂が求めている方向なら、多少の不安や困難があっても、心の奥に「進みたい」という微かな衝動が残る。
それが感じられないとき、その目標は、誰かの期待や世間の正解を借りて立てたものかもしれない。その違和感を見逃さないことが、最初のステップだ。
本物の望みは「方角」として現れる
本当の望みは、明確な道筋ではなく「方角」として感じられる。それはどっちへ行けばいいかではなく、どちらに背を向けてはいけないかという直感のようなもの。
その感覚は、論理よりも深いところで働く。静かな確信や、ほのかな安心感、あるいは説明できないけれど正しい気がする感覚。それが方角のサインだ。
一歩を出すときの指針
進み方が見えないときは、完全な地図を求めるのではなく、足元の感触に意識を戻す。次の3つを、自分に問いかけてみよう。
- それを考えると、心が少しだけ軽くなるか?
- 誰かの期待ではなく、自分の内側から湧いているか?
- 結果ではなく、行動そのものに意味を感じられるか?
3つのうち一つでも「はい」と感じられたなら、それが今、出していい一歩だ。
道は、歩きながら形になる
未来の全体像が見えないのは当然だ。霧の中を歩くとき、前に進むごとに視界が少しずつ開けていくように、行動することそのものが、次の道を照らす。
だから、完璧な判断よりも誠実な一歩を。その一歩は、結果を保証しないかもしれない。けれど、自分という存在を確実に育てていく。
終わりに
目標に迷うときこそ、進むことよりも確かめることが大切になる。
なぜその目標を選んだのか。それは、誰の願いなのか。そして、自分の内側はいま、どちらを向いているのか。
それを見つめ直したとき、新しい方角が静かに浮かび上がってくる。あとは、小さくても誠実な一歩を出すだけだ。
今のあなたの一歩を導くカードを引いてみましょう。
目標に向かってどう進むべきかがわからない
リラックスして下のカードから1枚引いてください


